リードナーチャリングとは、獲得した見込み客(リード)と接点を保ち、検討が具体化したときに商談へ引き上げる活動です。中小企業が始めるときに最初に必要なのは、配信ツールではなく「測る・分類する・捨てる」の3点を決めることです。見込み客が商談にならない会社では、連絡の内容より先に、手元に何件あってどこで止まっているかをだれも把握していないことがよくあります。この記事では、定義と獲得・選別との違い、公開されている調査に表れた現状、ツールを入れずに始める最小構成、検討段階別の接触設計までを順に整理します。

この記事で分かること

  • リードナーチャリングの意味と、リードジェネレーション・リードクオリフィケーションとの違い
  • MAツールを入れずに、表計算ソフトとメールで始める最小構成の4ステップ
  • 検討段階A〜Dごとに、送る中身・頻度・担当をどう分けるか

リードナーチャリングとは|見込み客を育てる意味と、獲得・選別との違い

リードナーチャリングとは、すぐには購入や契約に至らない見込み客に継続して接点を持ち、検討が具体化したタイミングで商談へ引き上げる活動です。英語の lead(見込み客)と nurture(育てる)を組み合わせた言葉で、日本語では「見込み客の育成」「リード育成」と訳されます。名前から「メールを定期的に送る施策」と受け取られがちですが、実態は手元の見込み客を取りこぼさないための管理の仕組みに近いものです。問い合わせや名刺交換で得た接点を放置せず、相手の状況が変わったときに拾える状態にしておくことが目的です。

「育てる」といっても、こちらの働きかけだけで相手の検討時期を早められるとは限りません。検討が動くきっかけは、予算の確定、担当者の交代、今の取引先への不満といった相手の社内事情であることが多いからです。ナーチャリングの役割は、その動きが起きたときに思い出してもらえる位置にいることと、動いたことにこちらが気づける仕組みを持つことの2つです。営業活動のなかでの位置づけは、次の3段階の真ん中にあたります。

リードジェネレーション・リードクオリフィケーションとの違い

段階 何をするか よくある詰まり方
①獲得
リードジェネレーション
広告・問い合わせフォーム・紹介・架電などで接点を作る 獲得数だけを追い、獲った後の扱いが決まっていない
②育成
リードナーチャリング
すぐには動かない相手と接点を保ち、検討が動くのを待って拾う 担当も頻度も決まらず、実質なにもしていない
③選別
リードクオリフィケーション
検討が進んだ相手を、基準に沿って営業に渡す 渡す基準がなく、担当者の勘で商談にする

出典: エイギョウブ編集部作成(数値は含みません)

3つの段階は順番に並んでいますが、担当が分かれているとは限りません。少人数の会社では、同じ営業担当が獲得も育成も選別も兼ねていることがほとんどです。中小企業で起きやすいのは、②が空白のまま①だけを回している状態です。獲得の手段を増やしても、受け止める仕組みがなければ、見込み客は増えた分だけ手つかずのまま積み上がります。②と③を担う専任の役割を置く場合の手順はインサイドセールスの立ち上げ方で整理しています。

リードナーチャリングが必要な理由|獲得した見込み客に手が回っていない

見込み客が商談にならない原因は、温め方の上手下手より先に、獲得した後にだれも連絡していないという運用の抜けにあることが少なくありません。公開されている調査にも、その様子が表れています。

営業担当と経営者への調査に表れた「獲得後の手薄さ」

株式会社ラクスがBtoB企業の営業担当1,013人に行った調査(調査期間2024年6月6〜7日、2024年7月3日公表)では、新規顧客開拓を行っている人のうち87.2%が、新規顧客開拓に「何かしらの課題を感じている」と答えました。課題を感じている人に内容を複数回答で聞くと、最も多かったのは「新規開拓施策はやっているものの、うまく運用できていない」(42.7%)で、「人員不足で獲得した顧客へのアプローチができていない」も33.9%で3番目に多い回答でした。

経営者の側にも同じ課題意識があります。株式会社IDEATECHがリード獲得の施策を実施しているBtoB企業の経営者107人に行った調査(リサピー®の企画によるインターネット調査、調査期間2025年5月23〜24日、2025年6月3日公表)では、48.6%が「リードの質」の観点で理想通りの獲得ができていないと答え、2024年の同じ調査から7.6ポイント増えました。リード獲得の課題として「リードの育成が難しい」を選んだ経営者は29.9%でした。

中小企業では「すぐ商談にならない相手」へのフォローが手薄

中小企業に絞った調査もあります。株式会社ラクスの「楽楽メールマーケティング」とSansan株式会社が、従業員300人以下のBtoB中小企業で営業職の管理職300人に行った共同調査(調査期間2025年10月6〜12日、2025年12月2日にメルラボで掲載)では、新規開拓の手法として「既存顧客や知人からの紹介」を実施している企業が60.7%でした。紹介を主力とする企業に絞ると、59.0%が新規開拓業務に「明確に設定された指標(KPI)はない」と答えています(全体では39.0%)。

同じ調査で、すぐに商談化しない見込み客との関係を維持するために行っていることを聞いた質問では、「特におこなっていない」が40.7%で最も多い回答でした。紹介は相手から話が来るため、手元の見込み客を仕組みで追う必要を感じにくいという事情が考えられます。どの調査も回答者の認識を聞いたもので、実際の商談数を測ったものではありません。それでも、獲得した接点を活かしきれていないという課題意識は共通しています。

当社の営業支援パイプラインでは、Dヨミの件数が最も多かった

当社(LongWave)の数字もひとつ示します。2026年6月29日時点の営業支援パイプラインはAヨミ5件・Bヨミ1件・Cヨミ9件・Dヨミ40件、ほかに商談予定13件でした(自社集計)。ヨミは受注の見込みの高さを段階で表す営業現場の言い方で、一般にAが最も受注に近く、Dが最も遠い段階を指します。以下は自社集計にもとづく一時点の件数で、成果を保証するものではありません。

営業支援パイプラインのヨミ別件数 2026年6月29日時点・自社集計 Aヨミ 5件 Bヨミ 1件 Cヨミ 9件 Dヨミ 40件 ほかに商談予定13件
図1:当社の営業支援パイプラインのヨミ別件数(2026年6月29日時点・自社集計。エイギョウブ編集部作成)

件数の多い段階ほど、営業担当が一件ずつ個別に追うのは難しくなります。遠い段階の見込み客を放置せず、動いたときに拾えるようにしておく仕組みがナーチャリングです。新しい見込み客を獲りにいく前に、まず手元の件数を段階別に確かめる意味もここにあります。獲得の手段そのものを見直すなら中小企業の新規開拓方法の比較が判断材料になります。商談数が伸びない構造的な理由は商談数が増えない原因と増やす方法で整理しています。

リードナーチャリングの主な手法|メール・電話・セミナー・資料を段階で使い分ける

ナーチャリングの手法そのものは特別なものではありません。すでに多くの会社が使っている連絡の手段を、相手の検討段階に合わせて使い分けることが中心です。代表的な手法と、中小企業で始めるときの注意を整理します。

手法 向いている相手 始めるときの注意
個別メール 課題が見えていて、時期や予算を検討している相手 定型文にせず、相手の状況に触れる一文を入れる
一斉配信のメール まだ情報を集めている段階の相手 特定電子メール法の決まりを確認し、配信停止の手段を用意する
電話(インサイドセールス) 反応があった相手、検討が近い相手 全件にかけず、段階が上がった相手に絞る
セミナー・ウェビナー 課題を整理したい相手 準備に手間がかかるため、最初から定例にしない
資料・記事 比較や社内説明の材料を探している相手 新しく作る前に、手元の提案書や説明資料を見直して使う
訪問・面談 決裁の話が出ている相手 移動の時間がかかるため、検討が具体化した相手に限る

出典: エイギョウブ編集部が一般的な手法を整理(数値は含みません)

どの手法を選ぶかより先に、決めておくことがあります。手法から始めると、送った結果が良かったのか悪かったのかを判定する物差しがないためです。次の節で、その3つを説明します。

始める前に決める3つのこと|測る・分類する・捨てる

ナーチャリングを配信の内容から考え始めると、続かないことが多くあります。先に決めるのは「測る・分類する・捨てる」の3点で、どれもツールを入れずに決められます。

測る|手元の見込み客が何件あるかを数える

最初にやるのは、手元の見込み客が何件あるかを数えることです。当たり前に聞こえますが、問い合わせはメールの受信箱、名刺は担当者の机、過去の失注先は営業担当の記憶の中というように散らばっていると、全体の件数はだれにも分かりません。測っていないものは、施策の前と後で比べることもできません。何を数える単位にするか、行動量と成果をどう分けて管理するかは営業KPIの正しい設計で整理しています。

分類する|点数付けは後回しにして、A〜Dの4段階で分ける

次に、集めた見込み客を検討段階で分類します。解説記事ではスコアリング(属性や行動に点数を付け、優先順位を自動で出す手法)がよく紹介されます。ただ、メールの開封やサイトの閲覧といった行動データを取る仕組みがない段階で点数の設計から入ると、準備だけで止まりがちです。最初は、営業現場で使われているヨミのA・B・C・Dの4段階で十分です。大事なのは精度より、全件がどれかの段階に入っていることです。

段階の定義は、担当者によって解釈がずれないように、相手の発言や行動といった事実で決めておきます。ヨミの基準を顧客の事実で揃える手順はヨミ管理のやり方、見込み客リストの絞り込み条件や優先順位のつけ方はインサイドセールスのリスト作成が参考になります。

捨てる|追わない見込み客を外す基準を先に決める

最後に、個別の連絡の対象から外す基準を決めます。たとえば「12か月連絡を続けて一度も反応がなければ一斉配信だけに切り替える」「担当者の退職が分かったら個別の連絡をやめる」のように、自社の商談までにかかる期間に合わせて線を引きます。温め続けること自体が目的になると、ナーチャリングは営業の時間を奪う作業に変わります。外す基準があれば、リストが実態に合ったまま保たれ、近い段階の相手に使う時間を確保できます。

MAツールなしで始める最小構成4ステップ|表計算ソフトとメールで回す

「測る・分類する・捨てる」を決めたら、実行は次の4ステップで回せます。必要なのは表計算ソフトとメール、それに月1回30分ほどの見直しの時間です。MAツール(マーケティングオートメーション。見込み客への連絡や行動の記録を自動化するツール)は、この4ステップを手作業で回しきれなくなってから検討しても遅くありません。

ツールなしで始める最小構成(月1回30分で回す) STEP1 棚卸し 名刺・問い合わせ・ 失注先を1枚の表に まず件数を数える STEP2 分類 全件をA〜Dの 4段階に振り分け 点数付けは不要 STEP3 接触設計 段階ごとに中身と 頻度を決める 全件同じ内容にしない STEP4 記録 反応を1箇所にだけ 残す 入力先を割らない 月1回30分の見直しで、段階の上げ下げと「外す判断」を行う
図2:ツールなしで始めるリードナーチャリングの最小構成(エイギョウブ編集部作成)

各ステップで決めることと、つまずきやすい点は次のとおりです。

ステップ 決めること つまずきやすい点
STEP1 棚卸し どこまでを見込み客として数えるか 完璧な統合を目指して着手できない
STEP2 分類 A〜Dの定義を1行ずつ言葉にする 定義が人によって違い、同じ相手がAにもCにもなる
STEP3 接触設計 段階ごとの中身・頻度・担当 全件に同じ内容を送り、配信停止が増える
STEP4 記録 反応をどこに残すか(1か所に限定) 入力先が割れ、件数が食い違って信用されない

出典: エイギョウブ編集部作成(数値は含みません)

月1回30分の見直しで確認すること

見直しの場で確認するのは、段階ごとの件数、前の月から段階が上がった件数と下がった件数、対象から外した件数の3つ程度で足ります。段階が上がった相手には、その月のうちに営業担当が個別に連絡します。件数の増減を月ごとに残しておくと、どの手法を使った月に段階が上がりやすかったかを後から振り返れます。とくにSTEP4の記録は軽く見られがちですが、ここが崩れると見直しの数字そのものが信用されなくなります。崩れ方の典型は、後の節「始めるときにつまずきやすい3つ」で説明します。

MAツールを検討するタイミング

MAツールが役に立つのは、段階の定義と送る中身が決まっていて、手作業では件数に追いつかなくなったときです。基準が決まらないまま導入すると、配信の数は増えても商談につながらず、利用料だけが毎月の固定費として残るおそれがあります。表計算ソフトとメールで数か月運用し、どの作業に時間がかかっているかが見えてから、その作業を自動化できるツールを選ぶ順番が安全です。

検討段階別の接触設計|近い相手と遠い相手で、送る中身と頻度を変える

接触設計で押さえるのは、全件に同じものを送らないことです。検討が近い相手には情報が足りず、遠い相手には多すぎる、というすれ違いが最も起きやすい失敗です。段階ごとに中身・頻度・担当を分けます。

段階 状態 送る中身・手段 頻度・担当の目安
A 具体的に検討中。決裁の話が出ている 提案・見積・導入の進め方の説明。電話と個別メール 週1回程度/営業担当
B 課題は認識している。時期・予算が未定 判断材料になる資料。個別メール中心 隔週〜月1回/営業担当
C 情報を集めている。課題はぼんやりしている 課題の整理に使える資料や記事。一斉配信中心 月1回/マーケティング担当または兼任
D 接点はあるが、検討はしていない 接点を切らさない程度の情報。一斉配信のみ 月1回/自動送信でよい

出典: エイギョウブ編集部作成。頻度は一般的な目安で、商材や商談までの期間によって変わります。

表で見てほしいのは、担当の列が段階によって違う点です。AとBはすぐ商談になり得る、いわゆるホットリードで、営業担当が個別に連絡する必要があります。CとDは一斉配信で接点を保てば足ります。つまり分類は、人手をかける相手を絞る作業でもあります。少人数の組織で全件を同じように丁寧に追うと、近い段階の相手に使う時間が足りなくなります。温まった見込み客に初回の連絡で何を渡すかは商談化率を上げる初回アプローチの設計にまとめています。

一斉配信のメールで守る決まり

CやDの相手に広告や宣伝を含むメールを一斉に送るときは、特定電子メール法の決まりを確認しておきます。原則として同意を得た相手にしか送れず、名刺などでアドレスを知らせてきた相手やウェブサイトでアドレスを公表している事業者は例外とされていますが、アドレスと併せて広告メールの受信を拒否する旨が表示されていれば例外に当たらず、配信停止を求められた相手にも送れません(特定電子メール法 第3条、同法施行規則 第3条)。

始めるときにつまずきやすい3つ|数える場所・入力先・追い方

最小構成は単純ですが、始めた直後に止まってしまう進め方には共通点があります。一般的に起きやすい3つのつまずきと、避け方をまとめます。

1. 数える場所が無い

見込み客を集める目標はあるのに、実績を月ごとに数える行や列が管理表に用意されていない状態です。この状態で配信から始めると、送った結果が良かったのか悪かったのかを判断できません。表を作るときは、最初に「月」「段階」「件数」を書く欄を決め、月1回の見直しの前に数字を埋める担当者を1人決めておきます。項目を完璧に設計するより、数える欄が1つあることのほうが先です。

2. 入力先が割れる

見込み客の記録が、表計算ソフトのシート、顧客管理の画面、担当者ごとの個人ファイルというように、2か所以上に分かれてしまう状態です。入力先が割れると、同じ月の件数が集計の仕方によって食い違い、どの数字を信じるかの話し合いに時間を取られます。実施済みの商談と予定の商談が同じ列に混ざるのも、よくある崩れ方です。記録の入力先は1か所に決め、予定と実績は別の欄に分けます。記録が担当者ごとに散らばる問題は、営業の属人化を解消する4ステップとも根が同じです。

3. 全件を同じ熱量で追う

分類はしたものの、A〜Dのすべてに営業担当が同じように電話やメールをしてしまう状態です。遠い段階の相手に時間を使うほど、近い段階の相手への連絡が遅れます。前の節の表のとおり、個別に追うのはAとBに絞り、CとDは一斉配信で接点を保つ形に分けると、少人数でも回しやすくなります。

なお、ナーチャリングで商談が増えても、商談の後の提案やクロージングが整っていなければ受注にはつながりません。商談にならない原因が商談の手前にあるのか、商談の後にあるのかを切り分けてから手を打つことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

リードナーチャリングとリードジェネレーションの違いは何ですか?
リードジェネレーションは見込み客との接点を新しく作る活動で、リードナーチャリングは作った接点を保ち、検討が具体化するまでつなぎ止める活動です。広告や問い合わせフォームで連絡先を得るまでがジェネレーション、その後にメールや電話で連絡を続け、相手の検討が動くのを待つのがナーチャリングにあたります。検討が進んだ相手を基準に沿って選び、営業に渡す段階はリードクオリフィケーションと呼びます。
中小企業でもリードナーチャリングは必要ですか?
問い合わせや名刺交換で得た見込み客が手元にあるなら、会社の規模にかかわらず必要です。従業員300人以下のBtoB中小企業の営業管理職300人への調査では、すぐに商談化しない見込み客との関係維持について「特におこなっていない」が40.7%で最も多い回答でした(楽楽メールマーケティングとSansanの共同調査、2025年10月実施)。専任の担当やツールが無くても、表計算ソフトで件数を数えてA〜Dの4段階に分け、近い段階の相手だけを個別に追う形なら少人数でも始められます。
リードナーチャリングは何から始めればいいですか?
手元の見込み客を1枚の表に集めて数えることから始めます。問い合わせ・名刺・過去の失注先を1か所にまとめ、今どの段階かをA〜Dの4段階で分けます。ツールの検討はその後で構いません。送る内容より先に、何件あってどこで止まっているかをだれも把握していないことが、進まない原因になっている場合が多いためです。
MAツールは必要ですか?エクセルだけでもできますか?
最初は不要で、エクセルなどの表計算ソフトとメールだけでも始められます。MAツールが役に立つのは、段階の定義と送る中身が決まっていて、手作業では件数に追いつかなくなったときです。基準が決まらないまま導入すると、配信の数は増えても商談につながらず、利用料だけが固定費として残るおそれがあります。数か月手作業で運用し、時間がかかる作業が見えてから検討するのが安全です。
ナーチャリングのメールはどのくらいの頻度で送ればいいですか?
検討段階によって変えます。近い段階(A・B)は営業担当が個別に週1回から月1回程度、遠い段階(C・D)は月1回の一斉配信で接点を切らさない程度が一般的な目安です。全件に同じ頻度で同じ内容を送ると、近い相手には足りず、遠い相手には多すぎて配信停止につながりやすくなります。なお、配信停止を求められた相手には、特定電子メール法によりその意思に反して送ることはできません。

まとめ|リードナーチャリングは手元の見込み客を数えることから始める

リードナーチャリングは、メールを送る技術である前に、手元の見込み客を取りこぼさないための管理の話です。ツールを入れる前に決めることがあり、表1枚から始められます。要点を振り返ります。

  • リードナーチャリングとは、すぐには動かない見込み客と接点を保ち、検討が具体化したときに商談へ引き上げる活動です。獲得(リードジェネレーション)と選別(リードクオリフィケーション)の間にあたります。
  • BtoB企業の営業担当への調査では、新規顧客開拓に課題を感じている人の33.9%が「人員不足で獲得した顧客へのアプローチができていない」と答えています(ラクス、2024年6月調査)。
  • 始める前に「測る・分類する・捨てる」を決めます。点数付けは後回しでよく、A〜Dの4段階で足ります。実行は棚卸し・分類・接触設計・記録の4ステップを、月1回30分の見直しで回します。
  • 記録の入力先は1か所に決め、個別に追う相手はAとBに絞ります。商談が増えても、商談の後の受け皿が整っていなければ受注は増えません。

次のアクション:まず手元の問い合わせ・名刺・失注先を1枚の表に集め、件数を数えてください。そのうえでA〜Dに振り分け、AとBに当たる相手が何件あるかを確かめます。その件数が想定より少なければ、新しい見込み客を増やす前に、CとDへの連絡の仕組みと、商談の後の受け皿を点検するところから始めるのが近道です。

出典

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