インサイドセールスのKPIは、架電・接続・有効会話・アポ・商談化・受注を1本の数字にまとめず、段ごとに別の分母で割って追うのが基本です。そのうえで指標を活動量・質・成果の3層に分けると、「動いているのに商談が増えない」ときに、どの段で詰まっているかを特定できます。架電数のような量だけを追うと、詰まりの場所が見えないまま量を増やし、担当者が疲れるだけになりがちです。

この記事で分かること

  • 活動量・質・成果の3層で整理したインサイドセールスのKPI一覧と計算式
  • ネットに出回る「目安の数字」の扱い方と、受注目標から架電数を逆算する手順
  • SDRとBDRでKPIを分ける理由と、数字が崩れたときに確認する順番

営業KPI全般の考え方(行動量と成果をどう分けるか)は営業KPIの正しい設計|行動量と成果を分けて管理するで扱っています。この記事では、インサイドセールスに絞って、指標の一覧と逆算の型を整理します。インサイドセールスをこれから立ち上げる段階なら、インサイドセールスの立ち上げ方|7ステップの具体手順と90日の進め方を先に読むと流れがつかめます。

インサイドセールスのKPIとは|架電・接続・商談化を別々の分母で追う

インサイドセールスのKPIとは、架電やメール送信から受注までの各段の通過度合いを、段ごとに別の分母で測る指標のまとまりです。架電(アプローチ量)、接続(相手につながる)、有効会話(会話が成立する)、アポ、商談化、受注は、それぞれ分母が違う別の関門です。ここを一括りにして「商談化率」や「受注数」だけを見ると、数字が悪いときにどこを直せばよいのかが分かりません。段ごとに分母を切って初めて、詰まっている関門が特定でき、そこだけに手を打てます。

KGI(最終目標)が受注件数や受注金額だとすると、インサイドセールスが直接動かせるのはその手前の段です。受注はフィールドセールス側の商談の進め方にも左右されるため、インサイドセールスの評価を受注数だけで行うと、担当者が自分で動かせない数字で評価されることになります。KPIを段ごとに置く目的は、担当者が「来週どこを変えればよいか」を数字で判断できるようにすることです。

インサイドセールスのファネルを段ごとに別の分母で追う分解図 架電・接続・有効会話・アポ・商談化・受注の各段を、それぞれ異なる分母で割った指標として並べ、段ごとに詰まりを特定できることを示した分解図。 インサイドセールスのファネル:段ごとに「分母」を変えて追う ① 架電・送信(アプローチ量) = 活動量(先行指標・母数) ② 接続・開封(つながる) 接続率=接続数 ÷ 架電数 ③ 有効会話・反応 有効会話率=有効会話 ÷ 接続数 ④ アポ獲得 アポ獲得率=アポ数 ÷ 有効会話 ⑤ 商談化(有効商談) 商談化率=商談数 ÷ アプローチ数 ⑥ 受注 受注率=受注数 ÷ 商談数 段ごとに分母が違う=別のKPI。1本にまとめると詰まりが見えない。 「商談が増えない」の原因は、②接続なのか③会話なのか⑤商談化なのかで打ち手が変わる。
図1: インサイドセールスのファネル分解。各段は分母が違う別のKPI。1本にまとめず段ごとに追うと、どの関門で詰まっているかを特定できる。

活動量・質・成果の3層に分ける

追うべき指標は、性質の違う3つの層に整理できます。活動量(先行指標)、質(中間指標)、成果(遅行指標)です。活動量はすぐに動かせますが、成果には直結しません。質はトークやリストの設計で動き、ファネルの通過率を決めます。成果は最後に動く売上への貢献です。この3層をつなげて見ると、「量は出ているのに成果が出ない」なら質の層が詰まっている、と診断できます。

指標の性質 代表的なKPI 何を映すか
活動量(先行指標) すぐ動かせる/量 架電数・送信数・接触試行数 チームの稼働量。母数
質(中間指標) 設計で動く/通過率 接続率・反応率・有効会話率・アポ獲得率 アプローチの精度
成果(遅行指標) 最後に動く/結果 商談化率・有効商談率・受注率 売上への貢献

出典: 編集部作成(指標の分類の考え方)

毎週見て改善する主KPIには、質の層の指標を置きます。活動量は「動けているか」の確認に、成果は「方向が合っているか」の観測に使い、日々の改善は質の層で回します。成果指標である受注率だけを毎週眺めても、数字が動くのは数か月後で、その間に手を打てません。反対に、架電数だけを目標にすると、担当者はかけやすい相手から順に件数を埋めるようになり、接続率や会話の質が落ちても表に出てきません。

3層のうちどこに主KPIを置くかは、組織の段階でも変わります。立ち上げ直後は通過率の実績がまだ無いため、まず活動量と各段の件数を正しく数えることが先です。1〜3か月分の実績がそろってから、質の層に主KPIを移していくと無理がありません。

KPI指標の一覧と計算式

各段のKPIは「分子÷分母」で定義し、どれを主KPIにし、どれを補助KPIにするかを先に決めておきます。下の表は、インサイドセールスでよく使われる指標と計算式の一覧です。目安の欄は、出典を確かめられる数字が無い指標について「自社基準で置く」としています。理由は次の節で説明します。

KPI 計算式(分子 ÷ 分母) 目安 役割
架電数・送信数 件数そのもの(活動量) 受注目標から逆算して置く 補助(稼働確認)
接続率(電話) 接続数 ÷ 架電数 自社基準で置く 主KPI
反応率(メール) 返信数 ÷ 送信数 自社基準で置く 主KPI
メール開封率 開封数 ÷ 送信数 自社基準で置く 補助(件名の検証)
有効会話率 有効会話数 ÷ 接続数 自社基準で置く 主KPI
アポ獲得率 アポ数 ÷ 有効会話数 自社基準で置く 主KPI
アポ実施率 実施アポ数 ÷ 設定アポ数 自社基準で置く 補助(前日確認の効果)
商談化率 商談数 ÷ アプローチ数 自社基準で置く 主KPI
有効商談率 有効商談数 ÷ 商談数 自社基準で置く 補助(質の確認)
受注率 受注数 ÷ 商談数 自社基準で置く 遅行(観測)

出典: 編集部作成。指標の分け方は才流「インサイドセールスのKPI項目と設定手順【SDR・BDR】」(2025年2月19日)を参照(2026-09-14確認)

指標の分け方は、才流の「インサイドセールスのKPI項目と設定手順【SDR・BDR】」でも、SDRはフォローアップ数・コネクト数・有効会話数・商談化数・有効商談数、BDRはターゲットのリストアップ・フォローアップ数・ターゲット接続数・パーミッション獲得率・商談化数、と段ごとに項目を並べています。同じ記事では、SDRの商談化率を有効リード全体ではなく対応済みのリード数で割る計算を勧めています。同じ「商談化率」でも、分母の取り方で数字が変わるということです。

そのため、一覧を作ったら各指標の定義を1枚の紙にまとめ、インサイドセールスとフィールドセールスで合意しておきます。とくに決めておきたいのは次の3点です。

  • 接続の定義(受付につながった時点か、担当者本人と話せた時点か)
  • 有効会話と有効商談の条件(課題・予算・時期などのうち、何が確認できたら有効とするか)
  • 数える日(アポを設定した日で数えるか、実施した日で数えるか)

定義を途中で変えた場合は、変えた日を記録します。記録が無いと、数字が良くなったのか、数え方が変わっただけなのかを後から区別できません。

目安の数字の扱い方|他社の平均をそのまま目標にしない

インサイドセールスのKPIの「平均」や「目安」として検索で出てくる数字の多くは、出典や集計の条件が示されていません。SalesNowの解説記事(2026年8月26日更新)も、検索上位に並ぶ目安値の大半は出典を確認できないとし、接続率・商談化率・有効商談率の全国的なベンチマークは信頼できる形では公開されていないと整理しています(出典)。この記事の一覧表で目安の欄を「自社基準で置く」にしているのは、このためです。

出典をたどれる数字としては、次のような調査があります。株式会社immedioが、インサイドセールスを主な業務とする会社員202名に行ったインターネット調査(2024年12月18日〜2025年1月8日)では、1日の架電件数は平均34件、リードに対する追客回数は平均5.1回でした(immedio「インサイドセールス白書2025」、出典)。これは回答者の実態の平均で、目標にすべき数字ではありません。反響対応が中心か新規開拓が中心か、1件の電話にどれだけ準備をかけるかで、適切な件数は大きく変わります。

通過率については、解説記事の中で数字が示されていることがあります。たとえば前述の才流の記事は、商談化数からの有効商談率を「平均的に50〜60%」としていますが、記事の中に集計した社数や期間は示されていません。こうした数字は、自社の数字が極端に外れていないかを点検する材料にとどめ、目標値には使わないほうが安全です。

目標は、自社の実績から作ります。立ち上げ直後で実績が無い場合は、仮の値を置いて始め、1〜3か月の実測で置き換えていきます。仮の値を置いたときは「仮置き」と明記し、いつ見直すかを決めておくと、根拠の無い数字がそのまま目標として残るのを防げます。

KGIから架電数を逆算する

架電数の目標は、他社の平均値を借りずに、受注目標から各段の通過率で割り戻して決めます。次の順に割り戻すと、必要な架電数が自社の数字として出ます。表の通過率はすべて計算の型を示すための仮の値です。

逆算の段 計算(通過率は仮の値)
① 受注目標 起点として決める 月5件
② 必要商談数 ① ÷ 受注率25% 20件
③ 必要アポ数 ② ÷ アポ実施率80% 25件
④ 必要有効会話数 ③ ÷ アポ獲得率25% 100件
⑤ 必要接続数 ④ ÷ 有効会話率50% 200件
⑥ 必要架電数 ⑤ ÷ 接続率15% 約1,334件(切り上げ)
⑦ 1人1日の架電数 ⑥ ÷ 20営業日 ÷ 2名 約34件(切り上げ)

出典: 編集部作成。通過率はすべて計算例のための仮の値で、目安や平均ではありません

表の数字は計算の型を示す例で、目標値ではありません。通過率は自社の実測に差し替えてください。逆算してみると、どの通過率が必要な架電数を大きく左右するかが見えます。たとえば同じ表で接続率が15%から20%に上がると、⑥の必要架電数は約1,334件から1,000件に減ります。架電数を積み増す前に、通過率のどこを上げられるかを考えるほうが、担当者の負担を増やさずに済みます。

⑥や⑦が今の人員では回らない数になったときは、目標をそのまま上乗せせず、リストの精度や当てる相手の条件を見直します。当てる相手を絞る手順はインサイドセールスのリスト作成|優先順位づけと架電前の絞り込み条件で扱っています。営業全体でKGIからKPIを割り戻す手順は、営業KPIの設計(行動量と成果の分け方)の記事にまとめています。

SDRとBDRでKPIを分ける

同じインサイドセールスでも、SDR(反響対応)とBDR(新規開拓)は、追う指標も目標値も別にします。SDRは問い合わせや資料請求などのインバウンドのリードを起点にするため、相手の関心がすでにあり、通過率は高めに出やすくなります。主KPIは初回接触までの時間と商談化率です。一方、BDRはターゲットリストへのアウトバウンドで接点づくりから始めるため、活動量が多く、通過率は低めに出やすくなります。主KPIは接続率・有効会話率・アポ獲得率です。役割を混ぜて同じ目標を当てると、BDRが不当に低く評価され、SDRの伸びしろが見えなくなります。

SDRとBDRで主KPIと目標値をどう分けるかの比較図 SDRとBDRで起点・転換率の出方・主KPI・目標の置き方がどう違うかを左右で対比した比較図。 SDRとBDRは「同じKPI・同じ目標」で測らない SDR(反響対応・インバウンド) 起点:問い合わせ・資料請求 転換率:高めに出る 主KPI ・初回対応スピード(SLA) ・商談化率 目標の置き方 速さと取りこぼしの少なさ (放置リードを作らない) BDR(新規開拓・アウトバウンド) 起点:ターゲットリスト 転換率:低めに出る(活動量多) 主KPI ・接続率/有効会話率 ・アポ獲得率 目標の置き方 的の精度と会話の質 (当てる相手を絞る)
図2: SDRとBDRの主KPIと目標の置き方の違い。反響対応は速さと商談化率、新規開拓は接続・会話・アポの質を主指標にする。
比較軸 SDR(反響対応) BDR(新規開拓)
起点 インバウンド(問い合わせ・資料請求) アウトバウンド(ターゲットリスト)
主KPI 初回対応スピード・商談化率 接続率・有効会話率・アポ獲得率
通過率の出方 高めに出やすい 低めに出やすい(活動量は多い)
直近で見る補助KPI リード放置率・追客回数 リスト消化率・架電数/送信数

出典: 編集部作成(役割の分け方は才流「インサイドセールスのKPI項目と設定手順【SDR・BDR】」を参照、2026-09-14確認)

SDRの初回対応スピードは時間で基準を置く

SDRの「対応スピード」は、感覚ではなく時間で基準を置けます。ハーバード・ビジネス・レビュー誌(2011年3月号)に掲載された調査では、米国のB2C29社・B2B13社が受けた125万件のリード対応を分析しています。問い合わせから1時間以内に接触を試みた企業は、1時間後に試みた企業と比べて、決裁に関わる相手との有意な会話まで進む割合が約7倍でした。24時間以上待った企業との比較では60倍を超えています(出典)。

同じ記事では、米国企業2,241社にテスト用の問い合わせを送った別の調査も紹介されています。1時間以内に応じた企業は37%で、24時間以上かかった企業が24%、まったく応じなかった企業が23%でした。調査は米国で10年以上前に行われたものなので、数字をそのまま自社の目標にはせず、「反響の初回接触は何時間以内」という社内の基準を時間で1行決めるための材料として使ってください。追客の回数や間隔の組み立て方はリードナーチャリングの基本|ツールなしで始める中小企業の最小構成で扱っています。

同じSDRでも、リードの獲得経路ごとに目標を分ける

SDRとBDRの2つに分けて終わりにせず、同じインバウンドでもリードの獲得経路ごとに目標を分けます。問い合わせと資料ダウンロードでは、相手の検討の温度がまったく違うためです。ferret Oneのブログ記事(2022年9月公開・2026年5月更新)では、同社がインサイドセールスで自社のKPIとして設定している値を、経路別に次のように紹介しています。これは1社が自社向けに置いた値で、業界の平均ではありません(出典)。

リード獲得経路(ferret Oneの設定値・1社の例) コール数 コネクト率 アポイント率
お問い合わせ経由 30〜40回 60% 40%
ホワイトペーパー経由 50〜100回 20〜30% 10%

出典: ferret One「インサイドセールスのKPI設定で商談化率アップ!目標設定と分析の方法とは」(2022年9月27日公開・2026年5月20日更新、2026-09-14確認)。同社が自社のKPIとして設定している値

この例で見るべきなのは数字そのものではなく、1社の中でも経路によってコネクト率やアポイント率の置き方が大きく違うという点です。経路をひとまとめにして1つの目標値を当てると、温度の低い経路の担当者だけが未達に見え、確度の低いアポを数で作る動きが出ます。経路ごとに分母を切り、経路別に自社の目標を持ってください。そもそもどの経路からリードを取るかを見直す段階であれば、中小企業の新規開拓方法を比較|テレアポ・フォーム・紹介・広告・代行の選び方もあわせてご覧ください。

KPIが崩れたときに見る順番

商談数が落ちたときは、下流の数字だけを見て打ち手を決めず、定義と活動量を確かめてから、ファネルの上流から順に通過率を見ていきます。上流の通過率が落ちると、その下の段の件数はすべて連動して減るため、下流だけを直しても元に戻らないことがあるからです。

順番 確認する数字 落ちていたら疑うこと
0. 前提 指標の定義・数える日 数え方が途中で変わっていないか
1. 活動量 架電数・送信数 人員の欠け、架電以外の業務の増加
2. 接続 接続率・反応率 リストの古さや当たり外れ、かける時間帯
3. 会話・アポ 有効会話率・アポ獲得率・商談化率 初回のトークやメールで「次に進む理由」を渡せているか
4. 商談の質 アポ実施率・有効商談率 前日確認の漏れ、有効商談の条件がフィールドセールスとずれていないか

出典: 編集部作成(確認の順番の考え方)

接続率が落ちたとき|リストと時間帯を見る

接続率の低下は、トークより前の段の問題です。電話番号が古い、担当部署が変わっている、相手が席にいない時間帯にかけている、といった原因が考えられます。まず直近のリストで不通や宛先不明の割合が増えていないかを確かめ、次にかける時間帯の偏りを見ます。具体的な直し方はテレアポが繋がらない3つの原因|リスト・時間帯・トークを直す順番で、リストの当たり外れを減らす絞り込み条件はインサイドセールスのリスト作成の記事で扱っています。

有効会話率・商談化率が落ちたとき|初回アプローチを見る

つながってはいるのに会話が続かない、アポにならない場合は、初回の話し方やメールの中身を見直します。相手にとって「なぜ自分に連絡が来たのか」「話を聞く理由は何か」が伝わっていないと、接続しても会話は数十秒で終わります。担当者ごとに有効会話率を並べ、数字が高い人のトークと低い人のトークを比べると、違いが見つけやすくなります。初回アプローチの組み立て方は商談化率を上げる初回アプローチの設計|「次に進む理由」を渡す4パートで扱っています。

有効商談率が落ちたとき|引き継ぎの条件を見る

商談の件数は足りているのに有効商談率が下がっている場合は、インサイドセールスとフィールドセールスの間で「有効な商談」の条件がずれている可能性があります。件数の目標に追われて、条件を満たさない商談を渡していないかを確かめ、引き継ぎの条件を改めてすり合わせます。ここは片方の部署だけでは直せないので、週次や月次の定例で両部署の数字を並べて見る場を作っておくと、原因の押し付け合いになりにくくなります。

まとめ

インサイドセールスのKPIは、架電・接続・有効会話・アポ・商談化・受注を段ごとに別の分母で追い、活動量・質・成果の3層に分けて管理します。毎週の改善は質の層の指標で回し、活動量は稼働の確認に、受注などの成果は方向の確認に使います。

検索で見つかる「目安」や「平均」の多くは出典や条件が示されていないため、目標は受注目標から自社の通過率で逆算して決めます。実績が無いうちは仮の値で始め、1〜3か月の実測で置き換えてください。SDRとBDR、さらにリードの獲得経路ごとに目標を分け、数字が崩れたときは定義と活動量を確かめてから、接続、会話とアポ、商談の質の順に見ていくと、打ち手を絞り込めます。

社内の人員だけでは逆算した活動量をまかなえない場合は、外部に任せる選択肢もあります。その場合の費用の目安はインサイドセールス代行の費用相場|料金体系別の目安と成果の測り方で整理しています。外部に任せるときも、この記事のKPIの定義をそろえておくと、成果を同じ物差しで確認できます。

よくある質問(FAQ)

インサイドセールスのKPIの目安はどれくらいですか?
接続率・商談化率・有効商談率などの通過率には、出典や集計条件をたどれる全国的な目安はほとんど公開されていません。検索で見つかる数字の多くは条件が示されていないため、目標には使わず、自社の実績から置くのが安全です。実績が無い段階では仮の値を置いて始め、1〜3か月の実測で置き換えます。外部の数字は、自社の数字が極端に外れていないかを点検する材料にとどめてください。
インサイドセールスのKPIはいくつ置けばよいですか?
指標は段ごとに数えておき、毎週打ち手を決める主KPIは役割ごとに2〜3個に絞ると運用しやすくなります。反響対応なら初回接触までの時間と商談化率、新規開拓なら接続率・有効会話率・アポ獲得率が候補です。架電数は稼働の確認、受注率は方向の確認に使い、主KPIからは外します。その数字が動いたときに翌週の行動が変わらない指標は、主KPIに置く必要はありません。
SDRとBDRでKPIの目標は分けるべきですか?
分けるべきです。SDRは関心のある相手からの問い合わせを起点にするため通過率が高めに出やすく、BDRは接点の無い相手へのアプローチから始めるため低めに出やすくなります。同じ目標値を当てると、BDRが不当に低く評価され、SDRの伸びしろも見えなくなります。さらに、同じSDRの中でも、問い合わせ経由と資料ダウンロード経由のように、リードの獲得経路ごとに目標を分けると実態に合います。
インサイドセールスの架電数は1日何件が目安ですか?
公開調査で確かめられる数字としては、株式会社immedioがインサイドセールスを主な業務とする会社員202名に行った調査(2024年12月〜2025年1月)で、1日の架電件数が平均34件でした。ただしこれは実態の平均で、目標値ではありません。自社の架電数は、受注目標を受注率・アポ獲得率・接続率などの通過率で割り戻して決めます。算出した件数が人員で回らない場合は、件数を上乗せする前にリストの精度を見直します。

出典

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